離島医療への思い
この度、令和7年4月1日付で医療法人徳洲会 石垣島徳洲会病院の院長として赴任いたしました。
これまで私は、沖縄本島中部の中部徳洲会病院にて循環器内科医(救急総合診療医)として勤務してまいりました。医師としての第一歩から一貫して徳洲会グループに所属し、地域医療、特に離島医療の現場に携わってきたことを誇りに思っております。
徳洲会は「命だけは平等だ」「いつでも、どこでも、誰でもが最善の医療を受けられる社会」という理念のもと、離島医療・救急医療に力を注いでいる組織です。私自身も研修医時代から離島医療を経験し、天候不良で搬送ができなかった症例や、搬送に時間を要した事例など、離島医療特有の難しさと重要性を肌で感じてきました。
当院は一般病床52床を有する病院で、限られた医療資源の中で急性期から慢性期まで幅広い対応も求められる医療機関です。石垣島の人口は約5万人、高齢化も進むなか、複数の慢性疾患や急変リスクを抱える患者さんに対応する必要があります。
そうした中で、私は循環器内科医として、心臓の冠動脈疾患に対するカテーテル治療、下肢末梢血管疾患の治療、透析患者様のシャント血管トラブルへの対応などを専門としており、これらの分野では特に地域医療へ貢献できると考えております。
島内完結が難しい医療も少なくありませんが、可能な限り「最新・最善」の医療を提供することを信条とし、患者様にとって最善の治療を常に考えながら診療にあたってまいります。必要に応じて八重山病院をはじめとする他施設との連携を図りながら、地域の医療水準向上と安心の提供に努めてまいります。
これから石垣島の皆様と共に歩み、信頼される病院づくりに全力で取り組んでまいります。どうぞよろしくお願い申し上げます。
2025年4月1日